トヨタ86がトランスミッションのトラブルでご入庫いたしました。
サーキット走行中に4速が入らくなってしまったとのこと…。
今回は程度の良い中古トランスミッションと交換いたします。
まず最初にセンターパイプを取り、ドライブシャフトを外していきます。
ミッションオイルを抜いて、ミッションを取り外します。
左側が壊れてしまったミッション。 右側が今回取り付けるミッション。
ご購入頂いた中古ミッションを取り付けます。 取付後の作動にも問題ありませんでした。
今回のように中身の見えない部品は、少々お値段が張っても信頼のおける業者から仕入れたモノをお勧めさせて頂いております。
同時に、ブレーキキャリパーのオーバーホールもご依頼頂きました。
オーナー様の予想どおり、サーキットを頻繁に走られていることもあり、キャリパーを分解すると、熱害による錆やゴムの劣化が激しいです。
シール類が破けたままですとゴミや水が入って錆びてしまいますので,、早めの対処は正解でした。
一般走行のみの車両でも、シール類が劣化するとピストンの腐食が進行してブレーキの戻りが悪くなりますし、ひどい場合は、ピストンが固着してブレーキをひきずるという症状が発生する場合があります。
そんな訳でブレーキのオーバーホールは一般車両でも必須のメンテナンスメニューです。
キャリパー内部とピストンの錆や汚れを綺麗に取ります。
オイルシール、ダストブーツは新品に交換します。
組み上がったブレーキキャリパーを車両に取付て、ブレーキラインのエア抜きを行い作業完了です。
これでブレーキの効きはバッチリ!
スポーツパッド(エンドレスCC-Rg)本来の性能を引き出すことができるようになりました。
様々なパーツのアップグレードやカスタマイズも楽しいのですが、見えない部分のメンテナンスも大事です。
特にスポーツ走行されている方は、パーツが壊れる前に交換する予防的メンテナンスを心掛けて頂くと、結果的に余分なお金を使うことなくスポーツ走行を末永く楽しんで頂けると思います。
お仕事をいただき、ありがとうございました。