RIP広報の原です。
以前に全塗装させていただいたキャンピングカーですが、今回はエントランスドア周りの加工をさせていただきました。
全塗装の様子はこちら。
具体的には、エントランスステップの拡張とドア内側のキャビネットのカットが今回のオーダーです。
動く家としてすごく車中泊が楽しいキャンピングカーですが、実際に使用すると改善の必要なところが見えてきます。
このキャンピングカーは、ファンルーチェのセレンゲティというモデルになります。 このモデルもほとんどのキャンピングカー同様、ダイネット部分(リビングスペース)を土足厳禁で使用すると、脱いだ靴の置き場がありません。 下駄箱もありますが、出入りが頻繁なときは毎回靴の出し入れをしなくてはならず、かなり面倒です。
この狭いエントランスステップを拡張し、さらにエントランスドアの内側にあるキャビネットをカットすることで、ステップを「玄関」化し、靴を置いたままにできるようにすることが今回のご依頼です。
エントランスドアの内側には、キャビネットが二つありますが、ステップ上で靴の脱ぎ履きができるよう、切断します。
画面右側のステップ部のFRPの壁をカットしました。 車体の骨格まで、約10cmほどの奥行があります。
フラットにしたドアのインナーパネルには鉄板を仕込み、マグネットでメモを貼ったりできるようにします。
カットした部分の化粧パーツを製作します。 まずガラスマットでベースを作成します。
硬化したFRPにパテを盛りつけ、表面を均していきます。
フィッティングをしてネジ穴の位置決めをします。
仮合せ終了後、塗装工程へ進みます。 サーフェーサーを塗装し、さらに表面をスムーズにしていきます。
各パーツをアイボリーに塗装します。
乾燥後、取り付けて完成です。
キャビネットの圧迫もなくなり、奥行きができて、4足は余裕で置けるようになりました。
さらにエントランスドアのドアストッパーを強力磁石タイプに交換しました。
元々はフックを引っ掛けてとめるタイプでしたが、マグネット式になって操作が簡単になりました。
タイヤ空気圧モニターも取り付けさせていただきました。
空気圧・温度を常時監視し、設定値を超えるとアラームが鳴る便利アイテムです。
車体が大きく、重量もあるキャンピングカーはパンクのリスクも高いので、常に空気圧をチェックすることが非常に重要です。 また、タイヤも3年以内に必ず交換することが強く推奨されています。
エントランスドア周りの加工で、靴処理問題が一気に解消でき、オーナー様に大変お喜びいただけました。
お仕事をいただき、ありがとうございました。
全国のセレンゲティのオーナー様は、意外とこの靴の処理で困っておられるかもしれませんね。
悩んでおられたら、ぜひご連絡ください。