RIP広報の原です。
ユーノスロードスターの全塗装をさせていただきましたので、ご紹介いたします。
NA型のロードスターがご入庫いたしました。
安全基準の理由で、現在の車には見られなくなったリトラクタブルヘッドライトが特徴的で、このルックスは今でも人気ですね。
さすがに約30年前の車両という事もあり、ボディやルーフなど至る箇所に色褪せや塗装剥がれが見受けられます。
ルーフは、ハードトップに交換されています。
今回はボディをシルバーからグレーに、エアロパーツの一部をブラックに塗装をして、更にロールケージの取り付け、ブレーキ、ホイールの交換など、レストモッド(=レストア+モデイファイ)を実施させていただきました。
まずは、ロールケージの取り付けです。 シートやルーフなどを取り外していきます。
ロールケージは、定番のSAFETY21の4点式。 仮合わせをします。
取付位置が決め、ボディに穴を開けます。 仮止めをして、一旦は足回りの作業へ進みます。
フロントをD2のビッグキャリパーキットに交換します。
純正から比べると、かなり大型になりました。 よく効きそうです
ホイールは、アメリカから取り寄せたGroup-B UnlimitedのNC-01。
サイズは15x8.0 +35 4-100です。
次に、ボディをバラしていきます。
フロントバンパーにあったナンバープレートの穴を、スムージングで綺麗に塞ぎます。
ボディ全体に渡り傷やヘコミを修正し、塗膜の劣化を研ぎ落として、表面を整えていきます。
下地処理の良し悪しが仕上がりに大きく影響します。 重要な作業なので時間をかけて丁寧に進めます。
リアの純正キャリパーをフロントのキャリパーに合わせグリーンに塗装しました。
サフェーサーを全体に塗って均します。
ハードトップ、フロントリップ、サイドスカート、トランクスポイラーはブラックに塗ります。
いよいよボディ本体の塗装です。
カラーはナルドグレーというアウディの純正オプションカラーです。
乾燥後に塗装面を丁寧に磨きます。
ロールケージもナルドグレーに塗装し、特別感を演出。
すべての部品を組み上げて完成です。 NAロードスターが、現代風かつ渋いカラーリングで甦りました。
ウェザーストリップや、ゴムモールなど、可能な限り新品パーツに交換し、新車のように綺麗になりました。
オーナー様には、これからも大切に乗り続けていただければと思います。
お仕事をいただき、ありがとうございました。
昔のクルマには、最近のクルマにはない魅力がありますね。
費用的にも、工期的にもハードルは高いのですが、レストアのお仕事もたくさんご依頼いただいております。
日本でも自動車に文化的価値を認めている方が増えているのだなぁ、と実感する今日この頃です。