車検でお預かりしたH様のポルシェ ケイマンSのPADMエンジンマウントを交換しました。
981、991、718でスポーツクロノPKGのオプションを装着すると、PADM(Porsche Active Drivetrain Mount)というエンジンマウントの硬さを、コーナーリング時など走行状況に応じて変化させる電子制御のエンジンマウントが装着されます。
今回はそのエンジンマウントの故障による交換です。
故障すると、画像のようなエラーメッセージが表示されます。
高価なパーツな上に、壊れやすいということで、反対側の故障や再発の事を考え、電子制御のエンジンマウントではなく、固定のエンジンマウントへの交換をご提案させて頂きました。
理論上の走行性能は下がりますが、その性能をしっかりと体感できるほどの走行シーンは稀だと思います。
左が元々装着されていた電子制御のエンジンマウント、右が今回装着するソリッドエンジンマウントです。
可変マウント、税込みで約23万!
固定式マウント、税込みで約4万円!!
作業は下側からエンジンミッションを支え、マウントの交換作業を行います。
交換完了。あとは、コーディングでPADM無しのプログラムに書き換えて終了です。
PADM無しのプログラムに書き換えましたが、スポーツプラス機能や、ストップウォッチは問題なく作動します。
※あくまでPADMの項目だけ無効にしています。
これでエラーも消えて、この先も安心してお乗り頂けるようになりました。
PADMエンジンマウントは素晴らしい機能ですが、高価なパーツで故障しやすいとやはり困りますね。
同じような症状でお困りの場合は、お気軽にご相談下さい。